
電子請求書の導入方法を徹底解説。紙との違い、5つのメリット、電子帳簿保存法・インボイス制度への対応、ツール選定、導入5ステップ、取引先への案内方法まで、中小企業でもすぐに実践できる完全ガイドです。
紙の請求書を毎月印刷・封入・郵送していませんか? 電子請求書を導入すれば、印刷コスト・郵送費の削減はもちろん、 発行から入金確認までの業務を大幅に効率化できます。 2024年1月の電子帳簿保存法改正により、電子取引データの保存が完全義務化され、 電子請求書への移行は「やるかどうか」ではなく「いつやるか」の段階に入っています。
この記事では、電子請求書の基礎知識からツール選定、 導入ステップ、取引先への案内方法、法令対応まで、中小企業でもすぐに実践できる導入ガイドを徹底解説します。
電子請求書とは?紙との違い
電子請求書の定義
電子請求書とは、PDFやクラウドサービスを通じて電子的に発行・送付・保存する請求書のことです。 紙の請求書と法的効力は同等であり、適格請求書(インボイス)としても利用できます。

紙の請求書との比較
- 発行方法:紙は印刷・押印・封入が必要 → 電子はワンクリックで送信
- 送付方法:紙は郵送(2〜3日)→ 電子はメール・クラウドで即時到達
- 保管方法:紙はファイリング・倉庫保管 → 電子はクラウド上で検索可能
- コスト:紙は1通あたり約150〜200円 → 電子はほぼゼロ
電子請求書を導入する5つのメリット
①コスト削減
用紙代、印刷代、封筒代、郵送費をすべてカットできます。 月100通の請求書を発行している企業なら、年間約20〜24万円のコスト削減が見込めます。
②業務時間の短縮
印刷・封入・投函の手作業がなくなり、請求書1通あたりの処理時間が約10分→1分に短縮されます。 月末・月初の経理業務の負担が劇的に軽減されます。
③送付ミス・遅延の防止
宛先間違い、封入漏れ、郵送の遅延といったヒューマンエラーを防止できます。 送信履歴が残るため、「届いていない」というトラブルも解消されます。
④検索性・管理性の向上
取引先名、日付、金額などで過去の請求書を瞬時に検索できます。 紙のファイルをめくって探す時間がゼロになり、 監査や税務調査への対応もスムーズになります。
⑤法令対応(電帳法・インボイス)

電子帳簿保存法・インボイス制度との関係
電子帳簿保存法の要件
電子取引データの保存には、以下の要件を満たす必要があります。
- 真実性の確保:タイムスタンプの付与、または訂正削除の履歴が残るシステムの利用
- 可視性の確保:日付・金額・取引先で検索できること
- 関連書類の備付け:システムの操作マニュアル等を備えること
インボイス制度への対応
適格請求書(インボイス)の記載要件(登録番号、税率ごとの消費税額など)を 電子請求書のテンプレートに組み込んでおけば、紙・電子を問わずインボイス要件を自動的に満たすことができます。
ツール選定のポイント
自社の規模・業務フローに合ったツールを選ぶ
電子請求書ツールは大きく分けて以下の3タイプがあります。
- クラウド請求書サービス(例:freee、マネーフォワード、Bill One):中小企業に最適。会計ソフト連携あり
- EDI・BtoB取引プラットフォーム:大企業・取引先が多い場合に有効
- PDF+メール送付:最も手軽だが、保存・管理は別途対応が必要
選定チェックリスト
- 電子帳簿保存法の要件(タイムスタンプ・検索機能)に対応しているか
- インボイス(適格請求書)のテンプレートがあるか
- 既存の会計ソフト・販売管理システムと連携できるか
- 取引先が受け取りやすい方式(メール・クラウドリンク)に対応しているか
- 月額費用が自社の発行枚数に見合っているか
導入5ステップ
ステップ1:現状把握
月間の請求書発行枚数、現在のフロー(作成→承認→印刷→郵送)、コストと工数を可視化します。 これが導入効果を測定するためのベースラインになります。
ステップ2:ツール選定・トライアル
前述のチェックリストをもとにツールを2〜3つに絞り、無料トライアルで実際の操作感を確認しましょう。 経理担当者だけでなく、承認者(上長)にも触ってもらうのがポイントです。
ステップ3:社内ルール整備
請求書の作成・承認・送信フロー、保存ルール、アクセス権限を社内規程として文書化します。 電子帳簿保存法で求められる「事務処理規程」もこの段階で整備します。
ステップ4:取引先への告知・移行
取引先に電子請求書への切り替えを案内します(詳細は次章で解説)。一斉切り替えではなく、段階的に移行するのが現実的です。
ステップ5:運用開始・効果測定
運用開始後1〜3か月で、コスト削減額・処理時間・エラー件数を測定し、導入前との比較で効果を数値化します。 課題があれば運用ルールを見直し、PDCAを回しましょう。
取引先への案内と移行のコツ
案内文のポイント
取引先への案内文には、以下の要素を含めましょう。
- 切り替えの理由(法令対応・業務効率化)
- 切り替え時期(○月発行分から)
- 届き方の変化(メール or クラウドリンク)
- 問い合わせ先(担当者名・電話・メール)
紙を希望する取引先への対応
すべての取引先が電子化に対応できるわけではありません。紙での送付を希望する取引先には当面並行対応し、 段階的に電子化を促していくのが円滑な移行のコツです。
よくあるトラブルと対処法
「メールが届かない」
迷惑メールフォルダへの振り分けが原因であることが多いです。送信元ドメインのホワイトリスト登録を取引先に依頼しましょう。 クラウドリンク方式であれば、メール不達のリスクを軽減できます。
「PDFを改ざんされないか不安」
タイムスタンプの付与や電子署名を利用すれば、発行後の改ざんを検知・防止できます。 クラウド請求書サービスの多くは、これらの機能を標準装備しています。
「社内の承認フローが回らない」
紙の回覧・押印フローをそのまま電子化しようとすると混乱します。承認フローをシンプルに再設計してからツールに載せるのがベストプラクティスです。
まとめ
電子請求書の導入は、コスト削減・業務効率化・法令対応を 一度に実現できる取り組みです。
- 紙の請求書と比べてコスト・時間・ミスを大幅に削減できる
- 電子帳簿保存法・インボイス制度への対応が同時に完了する
- ツールは自社規模と既存システムとの連携で選ぶ
- 取引先への丁寧な案内と段階的な移行がスムーズな導入の鍵
- 導入後の効果測定と改善で定着を図る
まずは現状の請求書業務のコストと工数を把握するところから始めて、電子請求書による経理DXを進めていきましょう。
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