
BCP(事業継続計画)会議の議事録作成方法を徹底解説。リスク別テンプレート、必須記載項目、管理方法、AI議事録ツールの活用法まで、実務で使えるBCP会議の議事録ガイドです。
地震・台風・感染症・サイバー攻撃——企業を取り巻くリスクは年々多様化しています。BCP(事業継続計画)会議は、これらのリスクに備えて事業の継続性を確保するための 重要な意思決定の場です。
しかし、BCP会議は多岐にわたるリスクシナリオや対策を議論するため、 議事録の作成が特に難しい会議の一つです。 この記事では、BCP会議の議事録を正確かつ実用的に作成する方法を、 会議の種類別テンプレート、記載のポイント、管理方法まで解説します。
BCP会議とは?議事録が重要な理由
BCP会議は、事業継続計画の策定・見直し・訓練結果の検証を行う会議です。 経営層、総務・リスク管理部門、IT部門、各事業部門の責任者が参加し、 災害や緊急事態への対応方針を決定します。
BCP会議の議事録が特に重要な理由は以下の通りです。
- 法的・規制上の要件:ISO 22301(事業継続マネジメント)の認証取得には、BCP会議の記録が必須
- 監査対応:内部監査や外部監査で議事録の提出を求められる
- ステークホルダーへの説明:取引先や株主にBCPの取り組みを説明する際のエビデンス
- PDCAの記録:計画→実行→検証→改善のサイクルを文書で追跡可能にする
BCP会議の種類と議事録の違い
BCP会議は目的に応じていくつかの種類があり、 それぞれ議事録に記載すべき内容が異なります。
| 会議の種類 | 主な目的 | 議事録の重点 |
|---|---|---|
| BCP策定会議 | 新規BCPの策定 | リスク分析結果、優先業務の選定、対策の方向性 |
| BCP見直し会議 | 既存BCPの定期見直し | 変更点、更新が必要な項目、見直しの根拠 |
| BCP訓練振り返り | 防災訓練・机上訓練の検証 | 訓練結果、課題、改善アクション |
| 緊急対策会議 | 災害発生時の初動対応 | 被害状況、対応指示、時系列の記録 |
BCP会議の議事録に必要な記載項目
BCP会議の議事録には、通常の会議議事録の項目に加えて、リスク管理特有の項目を含める必要があります。
基本情報
- 会議名:「第○回BCP策定委員会」など正式名称
- 開催日時・場所:日時、会場(またはオンライン)
- 出席者:氏名・役職・部署(特に意思決定者を明記)
- 議長・書記:会議の進行責任者と記録担当者
BCP固有の記載項目
- 対象リスクシナリオ:地震、水害、パンデミック、サイバー攻撃など
- 影響度分析(BIA)の結果:事業への影響の大きさと許容停止時間
- 優先復旧業務:最優先で復旧すべき業務とその理由
- 対策・対応策:具体的な対策内容と担当部門
- 目標復旧時間(RTO):各業務の目標復旧時間
- 必要リソース:人員、設備、予算の見積もり
- 残存リスク:対策後も残るリスクとその受容判断
決定事項とアクションアイテム
- 決定事項:承認された対策、予算、スケジュール
- アクションアイテム:担当者・期限・具体的な作業内容
- 次回会議の予定:日時、議題、準備事項
議事録作成の5つのポイント
ポイント①|リスクシナリオごとに議論を整理する
BCP会議では複数のリスクシナリオを扱うことが多いため、シナリオごとに議論内容を分けて記録しましょう。 「地震対策」「パンデミック対策」「サイバー攻撃対策」のようにセクションを分けると、 後から特定のリスクに関する議論を検索しやすくなります。
ポイント②|数値データを正確に記録する
BCP会議では、目標復旧時間(RTO)、目標復旧地点(RPO)、被害想定額、 対策費用などの数値データが頻出します。 これらは一字の誤りが重大な影響を及ぼすため、特に正確な記録が求められます。
ポイント③|意思決定の根拠を記録する
「なぜその対策を採用したのか」「なぜその業務を優先復旧対象にしたのか」など、判断の根拠・理由を議事録に残すことで、 次回の見直し時や監査対応時に有用な記録となります。
ポイント④|未解決事項を明確にする
BCP会議では、1回の会議で結論が出ない議題も多くあります。未解決事項・継続検討事項を明確にリストアップし、 次回の議題として引き継ぎましょう。
ポイント⑤|機密情報の取り扱いに注意する
BCP会議の議事録には、セキュリティ上の脆弱性や事業の弱点に関する 機密情報が含まれることがあります。 議事録の配布範囲・保管方法・アクセス権限を適切に設定しましょう。
BCP会議の議事録テンプレート
以下は、BCP見直し会議の議事録テンプレート例です。 自社の会議形式に合わせてカスタマイズしてご利用ください。
【BCP見直し会議 議事録】
- ■ 会議名:第○回BCP見直し委員会
- ■ 開催日時:2026年○月○日(○)14:00〜16:00
- ■ 場所:本社5階会議室A(Web参加あり)
- ■ 出席者:○○(委員長/取締役)、○○(総務部長)、○○(IT部長)…
- ■ 議長:○○ 書記:○○
- ■ 議題1:地震リスクシナリオの見直し
- ・現行BCPの想定震度を6強→7に引き上げることを承認
- ・サーバールームの免震対策について追加予算○○万円を承認
- ・RTO:基幹システム4時間以内(変更なし)
- ■ 議題2:サイバー攻撃対応手順の更新
- ・ランサムウェア感染時の対応フローを新規策定
- ・バックアップの世代管理を3世代→5世代に変更
- ■ 決定事項:(上記の通り)
- ■ アクションアイテム:
- ・○○部長:免震対策の業者選定(期限:○月○日)
- ・○○課長:ランサムウェア対応マニュアル作成(期限:○月○日)
- ■ 次回:○月○日(○)14:00〜 議題:パンデミック対策の見直し
議事録の管理と活用方法
バージョン管理
BCP会議の議事録は、BCPのバージョン管理と連動させることが重要です。 「BCP Ver.3.0 に対応する見直し会議」のように、 どのバージョンのBCPに関する議論なのかを明記しましょう。
アクセス管理
BCP議事録にはセキュリティ上の機密情報が含まれるため、閲覧権限を関係者に限定する必要があります。 クラウドストレージを利用する場合は、フォルダ単位でアクセス権を設定しましょう。
監査対応での活用
ISO 22301認証や内部監査の際に、BCP会議の議事録はマネジメントレビューの記録として提出を求められます。 監査で指摘されないよう、日頃から整理された状態を維持しましょう。
AI議事録ツールでBCP会議の記録を効率化
BCP会議は専門用語が多く、議論も多岐にわたるため、 手動での議事録作成は大きな負担になります。AI議事録ツールを活用すれば、録音データから自動で文字起こし・要約を行い、 記録係の負担を大幅に軽減できます。
まかせる議事録は、AI文字起こし+要約を月額¥1,480から利用でき、 BCP会議の決定事項やアクションアイテムを自動抽出する機能も搭載しています。
まとめ
BCP会議の議事録作成で押さえるべきポイントを整理します。
- 会議の種類(策定・見直し・訓練・緊急対策)に応じた記載項目を使い分ける
- リスクシナリオごとに議論を整理して記録する
- RTO・RPO・予算などの数値データは正確に記録する
- 意思決定の根拠を残し、監査対応にも活用する
- 機密情報の取り扱いに注意し、アクセス管理を徹底する
BCP会議の議事録は、有事の際に組織を守る重要な記録です。 テンプレートを活用し、正確で実用的な議事録を継続的に作成していきましょう。
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