労務管理2026-03-078分

就業規則テンプレート|厚労省モデル規則の使い方と業種別カスタマイズ

就業規則テンプレートモデル就業規則雛形
就業規則テンプレート|厚労省モデル規則の使い方と業種別カスタマイズ

就業規則のテンプレート・雛形を紹介。厚生労働省モデル就業規則のダウンロード方法、業種別カスタマイズのポイント、テンプレート活用時の注意点を解説します。

就業規則を作成する際、ゼロから書き始めるのは非効率です。 厚生労働省が公開している「モデル就業規則」をベースに、自社に合わせてカスタマイズするのが実務上の定番です。

本記事では、就業規則テンプレートの選び方から、 カスタマイズのポイント、活用時の注意点まで解説します。

1. 就業規則テンプレートの種類

就業規則のテンプレートは、いくつかの提供元があります。

  • 厚生労働省「モデル就業規則」:最も広く利用されている公式テンプレート。法改正に合わせて定期的に更新されています
  • 都道府県労働局のテンプレート:地域の特性に合わせた解説付きのものもあります
  • 業界団体のテンプレート:特定の業種に特化した就業規則の雛形を提供している場合があります
  • 社労士事務所のテンプレート:実務経験に基づいた実践的な内容のものが多い

2. 厚労省モデル就業規則の概要

厚生労働省のモデル就業規則は、厚労省のWebサイトから無料でダウンロードできます。 Word形式で提供されているため、そのまま編集して利用可能です。

モデル就業規則は、労働基準法をはじめとする関連法令に準拠しており、 法定の必須記載事項がすべて含まれています。最新の法改正にも随時対応しています。

3. テンプレートの構成と必須記載事項

就業規則には、労働基準法で定められた絶対的必要記載事項相対的必要記載事項があります。

絶対的必要記載事項(必ず記載)

  1. 始業・終業の時刻、休憩時間、休日、休暇、交替勤務の場合の就業時転換
  2. 賃金の決定・計算・支払いの方法、賃金の締切り・支払いの時期、昇給
  3. 退職に関する事項(解雇事由を含む)

相対的必要記載事項(制度がある場合は記載)

  • 退職手当に関する事項
  • 臨時の賃金(賞与等)に関する事項
  • 食費・作業用品等の負担に関する事項
  • 安全・衛生に関する事項
  • 職業訓練に関する事項
  • 災害補償に関する事項
  • 表彰・制裁に関する事項

4. 自社に合わせたカスタマイズのポイント

テンプレートをそのまま使うのではなく、以下の点を自社の実態に合わせて修正します。

  • 労働時間制度:固定時間制、フレックスタイム制、変形労働時間制など、自社の勤務形態に合わせる
  • 休日・休暇:年間休日数、特別休暇(慶弔休暇、リフレッシュ休暇等)を自社の制度に合わせる
  • 賃金体系:基本給、手当、賞与の構成を自社の制度に合わせる
  • 服務規律:業種特有のルール(例:飲食業の衛生管理、IT企業のセキュリティルール)を追加
  • テレワーク:在宅勤務を導入している場合は関連条項を追加

5. テンプレート利用時の注意点

  • 最新版を使う:法改正に対応していない古いテンプレートは危険です。厚労省のモデル就業規則は定期的に更新されているので、最新版を使いましょう
  • 実態との乖離を防ぐ:規程と実際の運用が異なると、労使トラブルの原因になります
  • 不利益変更に注意:既存の就業規則を変更する場合、労働条件の引き下げにあたる変更は原則として労働者の同意が必要です
  • 従業員への周知:就業規則は作成しただけでは効力が発生しません。従業員に周知して初めて有効になります

6. テンプレートから完成までの流れ

  1. テンプレートを入手:厚労省のモデル就業規則をダウンロード
  2. 自社の現状を整理:労働時間、賃金体系、休日などの現行制度を確認
  3. カスタマイズ:自社の制度に合わせてテンプレートを修正
  4. 労働者代表の意見聴取:労働者の過半数を代表する者から意見を聴く
  5. 労基署へ届出:変更届・意見書とともに所轄の労基署に届出
  6. 従業員への周知:社内掲示やイントラネットで公開

7. AIで就業規則を効率的に作成する

テンプレートを自社に合わせてカスタマイズする作業は、法令知識が必要で時間もかかります。 AIツールを活用すれば、業種や従業員数、勤務形態などの情報を入力するだけで、 自社に合った就業規則の下書きを作成できます。

作成した就業規則は、必ず労働者代表の意見聴取を行い、必要に応じて社労士に確認してもらってください。

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